イチロウの評判は?高い保険外サービスを「使うべき5つの場面」

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先に、いちばん大事なことを言います。

イチロウは、高いです。

介護保険のサービスと比べたら、7〜8倍かかります。

リハウルフ
こんにちは、理学療法士のリハウルフです。訪問の現場で、保険では届かない場面を、数え切れないほど見てきました。

それでも私は、「ここぞという場面では、使う価値がある」と考えています。

理由は、介護保険には、どうしても埋められない「穴」があるからです。そしてその穴は、家族が身を削って埋めているのが現実です。

この記事の結論
  • 常用したら、家計が持ちません。毎日使うサービスではない
  • でも「保険が使えない場面」に限定して使えば、極めて有効
  • 最大の使いどころは「通院の付き添い」「家族が倒れたとき」
  • 使う前に、必ずケアマネジャーに相談してください。保険で足りる可能性があります
目次

イチロウとは|介護保険「外」のサービス

イチロウは、介護保険を使わない、全額自己負担の訪問介護サービスです。

運営Ichirou inc.
サービス身体介護(移動・排泄・食事介助)/家事支援/通院・外出の付き添い/病院・施設内での介護/日中・夜間の見守り/認知症ケア/看護師による在宅看護
対応エリア東京・神奈川・埼玉・千葉・愛知・大阪・兵庫・京都
最低利用時間2時間から
介護保険使えません(全額自己負担)
※保険サービスとの併用は可能

料金(1時間あたり)

介護コース(日中 9:00〜18:00)3,400円/時間(税抜)
介護コース(夜間 18:00〜翌9:00)4,080円/時間(税抜)
当日予約4,760円/時間(税抜)
看護コース(日中)6,000円/時間(税抜)
その他指名料 330円/時間、往復交通費 990円

※2026年7月時点の情報です。料金は改定される場合がありますので、最新の料金は必ず公式サイトでご確認ください。

現実的な金額を、計算しておきます

最低利用は2時間から。日中2時間+交通費で、1回およそ7,800円(税抜)

これを週1回使うと、月におよそ3万円強。
週2回なら、月6万円を超えます。

この数字を見てから、続きを読んでください。

リハウルフ
目を背けずに、まず金額を直視してください。ここを曖昧にしたまま使い始めると、必ず後悔します。

介護保険と比べて、どれくらい高いのか

介護保険の訪問介護(身体介護)なら、1割負担の方で1回あたり数百円程度です。イチロウは、その7〜8倍

正直、桁が違います。

だから私は、「まず介護保険を使い切ってください」と、必ずお伝えしています。保険で足りるなら、イチロウは要りません。

——ですが、話はここで終わりません。

【核心】介護保険では「できないこと」があります

ここが、この記事でいちばん伝えたいことです。

介護保険は、「本人の自立支援のため」に使うものと決まっています。だから、家族の都合や、本人の楽しみのためには、原則として使えません。

介護保険では、原則できないこと
  • 通院の「院内」での付き添い(待合室での見守り、診察室への同行)
  • 同居家族がいる場合の生活援助(掃除・調理など)
  • 本人以外のための家事(家族の分の食事、家族の部屋の掃除)
  • 買い物や散歩など、「楽しみ」のための外出付き添い
  • 大掃除・草むしり・ペットの世話
  • 長時間の見守り(保険は時間が細切れ)
  • 急な依頼・当日の依頼
リハウルフ
特に「通院の院内付き添い」。ここが原則使えないことを知らないご家族が、本当に多いんです。

病院に連れて行くところまではヘルパーが対応できても、病院に着いたら、そこから先は家族の仕事になることが多い。だから会社を休む。何度も休む。そして、仕事を失う人がいます。

この「穴」を埋めるのが、保険外サービスの役割です。

イチロウを使うべき「5つの場面」

  1. 通院の付き添い(最も価値が高い) これが1位です。診察の待ち時間を含めると半日仕事。有給を1日使うより、数千円払うほうが、経済的に合理的な人は多いはずです。
  2. 家族が倒れた・出張・冠婚葬祭 介護している人が倒れたら、介護は止まります。「代わりがいない」状態が、いちばん危険です。緊急時に頼める先を、一つ持っておく価値があります。
  3. 退院直後の集中支援 退院して最初の2週間が、いちばん危ない。まだ介護保険のケアプランが整っていない時期です。ここだけ集中的に使い、体制が整ったら手を引く。これが、いちばん賢い使い方です。
  4. 家族の休息(レスパイト) 月に1回、4時間でいい。その間、あなたは眠ってください。介護は長期戦です。倒れたら終わりです。
  5. 遠距離介護で、帰省できないとき 新幹線代と有給を考えたら、現地の手を借りるほうが安いことがあります。冷静に計算してみてください。

逆に、使うべきでない場面

こんな使い方は、やめてください
  • 介護保険の限度額が、まだ余っている(先に保険を使い切る)
  • 毎日・常時使おうとしている(家計が破綻します)
  • ケアマネに相談していない(保険で足りる可能性があります)
  • 在宅が明らかに限界を超えている(それは施設を検討する段階です

保険外サービスは、在宅介護を「延命」する道具ではありません。

限界を超えた在宅介護を、お金で無理やり引き延ばすと、家族の人生も、貯金も、両方削れていきます。

イチロウの強み

保険外サービスの中では、使いやすい
  • ケアプランに縛られない。やってほしいことを、そのまま頼める
  • 当日予約に対応(割増料金はかかります)
  • 看護師の訪問も頼める(医療的なケアが必要な場面で強い)
  • 介護保険サービスと併用できる
  • 夜間も対応(保険では手薄になる時間帯)

「当日予約に対応している」——これは、実はかなり大きい。介護の緊急事態は、予告してくれません。「明日どうしよう」という夜に、頼める先があるかどうか。これが家族を救います。

イチロウの弱み

高い言うまでもありません。常用は不可能です
最低2時間から「30分だけ来てほしい」は頼めません
エリアが限定的8都府県のみ。地方では使えません
当日予約は割増3,400円 → 4,760円(税抜)に上がります

エリア外にお住まいの方は、この記事を読んでも使えません。その場合は、地域の社会福祉協議会や、地元の家事代行・自費ヘルパーを探してください。ケアマネが地域の情報を持っています。

賢く使う3つのコツ

  1. 先にケアマネに相談する これが絶対です。「通院の付き添いを頼みたい」と伝えれば、保険で対応できる部分を教えてくれます。保険で足りるなら、お金を払う必要はありません。
  2. 「毎週」ではなく「ここぞ」で使う 月1〜2回、必要な場面に絞る。常用ではなく、点で使う。これなら月1〜3万円に収まります。
  3. 当日予約は、できるだけ避ける 1時間あたり1,360円も違います(税抜)。2時間なら約2,700円の差。予定が読めるものは、早めに予約してください。

ここまで読んで、「自分には必要だ」と思えた方だけ、相談してみてください。相談自体は無料です。

それでも在宅が限界なら

最後に、いちばん大事なことを書きます。

保険外サービスにお金を注ぎ込んでも、在宅介護が成り立たない段階というものが、確実に存在します。

こうなったら、施設を検討する段階です

  • 夜間、何度も起こされて、家族が眠れていない
  • 目を離すと、危険なことをしてしまう
  • 介護する側が、体調を崩し始めている
  • 保険外サービス費が、毎月10万円を超えてきた

特に最後の項目。月10万円を保険外に払っているなら、その金額で施設に入れます。冷静に、計算してみてください。

リハウルフ
お金でも解決できない段階が来ます。そのときは、逃げずに「次」を考えてください。それは、あきらめではありません。

よくある質問

介護保険と併用できますか?
できます。介護保険サービスで足りない部分だけを、イチロウで補うのが基本的な使い方です。ただしケアマネジャーに必ず伝えてください。ケアプラン全体を把握している人が、把握していないサービスが入るのは危険です。
要介護認定を受けていなくても使えますか?
使えます。介護保険外のサービスなので、認定の有無に関係なく利用できます。「認定申請中で、まだサービスが使えない」という時期のつなぎとして使う方もいます。
看護師も来てもらえるのですか?
看護コースがあります(日中6,000円/時間・税抜)。ただし、医療的なケアが継続的に必要なら、まず介護保険の「訪問看護」を検討してください。そちらのほうが圧倒的に安く済みます。ケアマネか主治医に相談を。
1回だけのスポット利用もできますか?
できます。「今週末だけ」「通院の日だけ」という使い方が可能です。むしろ、それが本来の使い方だと私は考えています。
地方に住んでいますが、使えますか?
対応エリアは8都府県のみです。エリア外の場合は、地域の社会福祉協議会、シルバー人材センター、地元の自費ヘルパー・家事代行を探してください。ケアマネジャーが地域の情報を持っています。

まとめ|「点」で使えば、強い武器になる

この記事の要点
  • イチロウは介護保険外。日中3,400円/時間(税抜)、最低2時間から
  • 保険の7〜8倍。常用したら家計が持たない
  • でも保険では「通院の院内付き添い」などが原則使えない
  • 使いどころは①通院 ②家族の緊急時 ③退院直後 ④家族の休息 ⑤遠距離介護
  • 「毎週」ではなく「ここぞ」で。点で使う
  • 使う前に必ずケアマネジャーへ相談

私が現場で見てきた中で、いちばん危ういのは「全部ひとりで背負おうとする家族」です。

有給を使い果たし、睡眠を削り、体調を崩し、それでも「私がやらなきゃ」と言う。そして、倒れます。

お金で時間が買えるなら、買っていい場面があります。それは、甘えではありません。介護を長く続けるための、まっとうな投資です。

リハウルフ
あなたが倒れたら、介護は終わります。まず、自分を守ってください。

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※本記事の料金・サービス内容は2026年7月時点で公式サイトを確認したものです(税抜表示)。料金は改定される場合がありますので、最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。

※介護保険で「できること・できないこと」は、自治体やケアプランの内容によって判断が異なる場合があります。個別の可否は、担当ケアマネジャーにご確認ください。

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この記事を書いた人

リハウルフのアバター リハウルフ 理学療法士/ケアマネ

理学療法士(2010年取得・16年目)。通所リハビリ、訪問看護ステーション、訪問リハビリ、介護医療院、回復期リハビリ病棟で勤務。うち12年が在宅の現場で、訪問したお宅は1,000件を超えます。『リハコネ式!訪問リハのためのルールブック』監著・編集。2026年に介護支援専門員(ケアマネジャー)の資格を取得しました。

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