「親が寝たきりになって、毎日のパジャマの着替えが大変」「お父さんがパジャマのボタンを留められない」「介護中のオムツ交換のたびに、パジャマを脱がせるのが負担」──介護中の 「着替え」 は、家族にとっても本人にとってもストレスが大きい時間です。
私はケアマネ&理学療法士として、ご家族から「もっとラクに着替えできる方法ないですか?」と相談を受けることがよくあります。実は、介護用パジャマに変えるだけで、毎日の着替えが半分の時間で済む ようになります。
この記事では、PT&ケアマネとして、介護用パジャマの選び方・本人の状態別おすすめタイプ・人気ブランド・Amazon/楽天で買える定番商品を、現場目線で解説します。
介護用パジャマと普通のパジャマの違い
「パジャマぐらい何でもいいんじゃ?」と思いがちですが、介護中は介護用が圧倒的にラクです。
普通のパジャマの問題点
① ボタンが小さい
握力が低下した高齢者には、 ボタンを留めるのが困難 。本人の着替えのストレスに。
② 頭からかぶる必要がある
寝たきりの方を起こしてシャツを脱がせるのは、家族の腰への負担大。
③ ズボンの脱ぎ着が面倒
オムツ交換のたびに、ズボンを完全に脱がせる必要あり。
④ ファスナーがない
オムツ交換時に下半身だけ露出させるのが困難。
介護用パジャマの3つの特徴
① 前開き+マジックテープ
ボタンの代わりにマジックテープ。握力が弱くても着脱可能 。
② 全開できる構造
寝たまま着替えられる「貝合わせ式」など。家族の介助負担を大幅に減らす。
③ オムツ交換口付き
ズボンを脱がせなくても、オムツ交換できる構造のものも。
介護用パジャマの選び方|PT&ケアマネが教える6つのポイント
ポイント① 本人の動作能力で選ぶ
自分で着替えられる方
- 前開き(マジックテープ式)
- 普通のパジャマに近い形
介助が必要な方
- 全開タイプ
- 貝合わせ式
寝たきり
- 着脱しやすさ最優先
- オムツ交換口あり
ポイント② 着脱機構(マジックテープ vs ボタン vs ファスナー)
マジックテープ式(最もおすすめ)
- 握力が弱くてもOK
- 着脱が早い
- ベルクロ部分の経年劣化に注意
ボタン式
- 見た目は普通
- 握力が必要
- 細かい動作ができる方向け
ファスナー式
- 開け閉めが早い
- ファスナーが体に当たる場合も
ポイント③ 素材
綿100%
- 肌触り良好
- 通気性◎
- 洗濯に強い
- 価格やや高め
ポリエステル混紡
- 速乾性◎
- シワになりにくい
- 価格安め
キルティング(冬用)
- 保温性◎
- 厚手で安心感
ポイント④ サイズ
普通のパジャマより 0.5〜1サイズ大きめ が、着脱しやすい。
| 体格 | サイズ目安 |
|---|---|
| 細身(体重50kg未満) | S〜M |
| 標準(50〜70kg) | M〜L |
| やや大きめ(70〜85kg) | L〜LL |
| 大きめ(85kg以上) | LL〜3L |
ポイント⑤ デザイン・色
「介護用パジャマ=病院っぽい」は時代遅れ。普通のパジャマっぽいオシャレなデザイン も増えています。本人が気に入るデザインだと、着替えへの抵抗が減ります。
ポイント⑥ 洗濯のしやすさ
毎日洗うので、 洗濯機OK・乾きやすい素材 が必須。乾燥機NGのものは家事の負担増。
介護用パジャマ|本人の状態別おすすめ
状態によって、最適な型が変わります。
タイプ① 自立度高め|マジックテープ前開きパジャマ
普通のパジャマに近い見た目で、ボタンの代わりにマジックテープ。
こんな方におすすめ
- 握力が弱くなってきた
- ボタンを留めるのが面倒
- 自分で着替えはできる
タイプ② 介助あり|全開(貝合わせ式)パジャマ
寝たまま着替えられる構造。ベテラン家族介護者の必需品。
こんな方におすすめ
- 起き上がるのが大変
- 家族の介助で着替える
- 関節が硬い
タイプ③ 寝たきり|大開きフルオープン型
完全に開いて、寝たまま着脱可能。
こんな方におすすめ
- ベッドから動けない
- オムツ交換が頻繁
- 家族の腰への負担を減らしたい
タイプ④ 夏向け|吸汗速乾タイプ
暑い夏に汗をかいても快適。
タイプ⑤ 冬向け|キルティング・フリース
保温性重視の冬用。
介護用パジャマの人気ブランド
ケアファッション
介護用パジャマの専業ブランド 。種類が豊富で、サイズ展開も幅広い。
グンゼ
老舗肌着メーカー の介護用ライン。素材の質が安定。
ニッセン
通販大手 で介護用衣類が充実。試着できる場合も。
ベルメゾン
おしゃれ系介護衣類 の代表。デザイン性で選びたい方に。
しまむら・ユニクロ
通常衣料品でも、 マジックテープのフロントオープン服 などを介護用代わりに使えるものあり。コスパ最強。
介護用パジャマの「お得な買い方」
買い方① まとめ買い
最低でも 3〜5枚 は揃えたい(毎日洗濯+予備)。Amazon・楽天のセット販売だと割引率高い。
買い方② 季節終わりのセール
夏物・冬物それぞれ、シーズン終わりに半額になることも。翌年用の備蓄 におすすめ。
買い方③ Amazon定期便
定番商品は定期便で5〜10%オフ。
買い方④ 自治体の介護用品給付
自治体によっては、介護用品の給付・助成があります。市区町村に問い合わせを。
オムツ交換口付きパジャマ|寝たきりの方の救世主
寝たきりで頻繁にオムツ交換が必要な場合、「オムツ交換口付き」パジャマが革命的です。
構造
ズボンの股部分にファスナー or スナップが付いていて、 ズボンを脱がせずオムツ交換が可能 。
メリット
- 家族の介護時間が大幅短縮(毎回5〜10分の差)
- 本人の体への負担も少ない
- 寒い季節も体温を保てる
注意点
- 通常パジャマよりやや高価
- 開閉部分の経年劣化
寝たきりの方には、ぜひ1〜2着導入を。
介護用パジャマ「以外」の選択肢
選択肢① 浴衣・甚平タイプ
和装好きの方向け。前開きで着脱しやすい。
選択肢② オールインワン(つなぎ)
認知症で衣類を脱いでしまう方向け。背中側にファスナー。
選択肢③ 普段着の活用
ジャージ・スウェットも、ゆったりサイズなら介護中の昼間着として活用可。
介護用パジャマで家族の負担を減らすコツ
コツ① 1日2着体制
朝のパジャマ→昼の普段着→夜のパジャマ、ではなく、 朝のパジャマ→夜の新パジャマ の2着体制でOK。家族の負担を減らす。
コツ② オムツ交換口付きを夜用に
夜間は何度もオムツ交換が必要なことも。オムツ交換口付きで、家族の睡眠時間を確保。
コツ③ 季節ごとに揃える
夏用5着・冬用5着・合間用3着。これくらいあれば、洗濯のローテーションで困らない。
コツ④ 名前を書いておく
施設入所・ショートステイ利用時に、紛失防止のため名前を書いておく。
着替えが難しい時の対処法
親が着替えを嫌がる時
- 暖かい部屋で
- 急がせない
- 本人の好きなデザインを選ぶ
- 「新しいパジャマ買ったよ」と前向きに伝える
着替えで関節が痛む時
- 柔らかい素材を選ぶ
- ゆったりサイズに
- PT・OTに着替えのコツを教えてもらう
- 訪問看護で着替え介助を依頼
まとめ|介護用パジャマで「毎日の着替え」が劇的にラクに
介護用パジャマは、 家族の介護負担を減らす最初の一歩 。1着3,000〜5,000円の投資で、毎日の着替えのストレスから解放されます。
🍀 介護用パジャマ選び5原則 ① 本人の動作能力に合わせる ② マジックテープ式が万能 ③ 0.5〜1サイズ大きめを選ぶ ④ 洗濯機OK・乾きやすい素材 ⑤ 3〜5着のまとめ買いがコスパ◎
寝たきりの方には 「オムツ交換口付き」 を1〜2着導入で、介護負担が大きく減ります。Amazon・楽天で人気ブランドが揃っています。
