デイサービスの選び方|絶対に外せない3つと11のチェックポイント

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デイサービスのチェックリストは、ネットに山ほどあります。

でも、「全部大事」と言われても、選べませんよね。

リハウルフ
こんにちは、理学療法士のリハウルフです。1000組を超えるご家族の施設選びを見てきて、分かったことがあります。

デイサービス選びで失敗する人と、うまくいく人。その差は、「何を優先したか」です。

チェック項目を11個も20個も見比べて、結局よく分からないまま決めてしまう。そして、3か月でやめる。

この記事では、「絶対に外してはいけない3つ」を先にお伝えします。残りは、その後で十分です。

目次

【その前に】デイサービスとデイケアを、間違えないで

選び方の前に、そもそも種類が合っているかを確認してください。ここを取り違えると、何を選んでも失敗します。

デイサービス
(通所介護)
デイケア
(通所リハビリ)
目的生活支援・社会参加リハビリ
どこで民間の事業所など老健・病院・診療所
リハ専門職いるとは限らないPT・OT・STがいる

「本格的なリハビリをさせたい」なら、デイサービスではなくデイケアです。この記事は主にデイサービス(通所介護)の選び方ですが、迷ったらケアマネに「どちらが合いますか」と聞いてください。

【最優先の3つ】これだけは、絶対に外さないで

リハウルフ
どんなに良い施設でも、この3つを外すと続きません。まず、ここだけ確認してください。
  1. ① 送迎エリアに、入っているか これが最優先です。理由は単純。送迎してもらえなければ、通えないから。
    どんなに評判の良い施設でも、送迎範囲の外なら、選択肢になりません。
    そして、送迎時間が長すぎないかも確認してください。片道1時間車に揺られるだけで、本人はぐったりします。それだけで「もう行きたくない」になります。
  2. ② 入浴の方法が、本人に合うか デイの入浴は、家族にとって最大のメリットです。自宅の入浴介助は、腰を壊す原因の第一位ですから。
    でも、大浴場(複数人で入る)だと、拒否する方がいます。特に女性。「裸を見られたくない」——これは切実です。
    「個浴(一人ずつ入る浴室)はありますか」と、必ず聞いてください。これで通えるかどうかが決まることがあります。
  3. ③ 本人が「行ってもいい」と思えるか 最後は、これです。家族がどんなに良いと思っても、本人が嫌なら、続きません。
    料理が好きな人には料理のあるデイ。囲碁が好きな人には囲碁のあるデイ。「本人の好き」に、少しでも合っているか。
    そして——体験のあと、本人が何と言ったか。それが、最終判断です。

この3つを、覚えておいてください

① 通えるか(送迎)
② 入れるか(入浴)
③ 本人が行きたいか

この3つを満たせば、残りの項目は、多少目をつぶっても続きます。逆に、この3つのどれかを外すと、他が完璧でも続きません。

次に確認する、8つのチェックポイント

最優先の3つをクリアしたら、次はこの8つです。見学のときに、順番に確認してください。

④ 定員と利用者数多すぎると、目が届きません。少人数のほうが、手厚いことが多い
⑤ 利用者の顔ぶれ年齢層・男女比。一人だけ浮くと、続きません。同年代がいるか
⑥ 食事の質試食させてもらう。やわらかさ・味付けが本人に合うか
⑦ リハ・機能訓練どんな内容か。「体操だけ」なのか、個別の訓練があるのか
⑧ 医療体制看護職員はいるか。持病がある方は、急変時の対応を確認
⑨ 認知症への対応認知症の受け入れ経験。職員が慣れているか
⑩ 料金と追加費用介護保険内の料金+食費・おやつ代・実費を確認
⑪ 職員の雰囲気実は、これがいちばん大事かもしれません(次で詳しく)

【プロの本音】見学で、本当に見るべきもの

ここが、この記事でいちばん伝えたいことです。

パンフレットのプログラムや、施設の新しさ。そんなものは、どうでもいいんです。

私が見学で、必ずチェックすること
  • 職員が、利用者にどう話しかけているか
    子ども扱いしていないか。「◯◯ちゃん」ではなく、きちんと名前で呼んでいるか
  • 利用者の表情
    ぼんやりテレビを見ているだけの人が、何人いるか。笑っている人はいるか
  • 職員同士の雰囲気
    職員がピリピリしている施設は、利用者にも伝わります
  • トイレやフロアの、匂い
    ケアが行き届いているかは、匂いに出ます
  • 昼寝の時間が、やたら長くないか
    ただ「預かっているだけ」の施設もあります
リハウルフ
施設の質は、設備ではなく「職員」で決まります。ピカピカの新築より、職員が生き生きしている古い施設です。

1000組のご家族の施設を見てきた結論です。建物は、古くていい。大事なのは、そこで働く人です。

見学・体験の進め方

  1. ケアマネに、候補を出してもらう これが最短です。「父は将棋が好きで」と、本人の好みを具体的に伝えてください。
  2. まず家族だけで、下見に行く 本人を連れて行く前に、家族が先に見て、雰囲気を確かめる。ここで「職員の様子」を見ます。
  3. よさそうなら、本人と体験利用 必ず本人を連れて行ってください。パンフレットでは分かりません。
  4. 帰り道で、本人に聞く 「どうだった?」——この一言の答えが、最終判断です。言葉だけでなく、表情も見てください。
  5. 合わなければ、別を探す 1つ目で決めなくていい。デイは、いくらでもあります。

選び方でよくある3つの失敗

失敗①|家から近い、というだけで選ぶ

近さは魅力ですが、本人に合わなければ意味がありません。近くても行かなくなれば、ゼロです。少し遠くても、本人が気に入る施設のほうが続きます。

失敗②|家族だけで決める

「本人はよく分からないだろうから」と、家族だけで決める。これが、いちばん拒否につながります。必ず本人を連れて行き、本人の意見を聞いてください。

失敗③|1回の体験で、すぐ決める

できれば、2〜3か所を比較してください。1か所しか見ないと、それが良いのか悪いのか、判断できません。比べて初めて、違いが分かります。

料金の目安

デイサービスの基本料金は、介護保険で決まっています(要介護度・利用時間・事業所の規模などで変動)。自己負担は1〜3割です。

「保険料金」以外にかかるもの

  • 食費(昼食・おやつ)
  • おむつ代・日用品費(施設による)
  • レクの材料費(料理・手芸など、実費)

「介護保険の料金以外に、月いくらかかりますか」と、必ず聞いてください。ここを確認しないと、あとで「思ったより高い」となります。

よくある質問

週に何回、通えますか?
要介護度と、ケアプラン次第です。週1回から週5回まで。家族の負担が大きいなら、遠慮なく「回数を増やしたい」とケアマネに伝えてください。それは、在宅介護を続けるための、正当な調整です。
見学は、予約が必要ですか?
必要です。ケアマネを通して申し込むのが一般的です。見学だけでも、体験利用(実際に半日過ごす)でも対応してもらえます。できれば、体験までしてください。
今のデイが合っていない気がします
変えられます。ケアマネに「合っていないので、変えたい」と伝えてください。合わない場所に無理に通わせても、本人が苦しいだけです。遠慮する必要はありません。
リハビリ重視なら、どう選べばいいですか?
まず「デイケア(通所リハビリ)」を検討してください。医師とリハ専門職がいます。デイサービスを選ぶ場合は、「機能訓練指導員に理学療法士・作業療法士がいますか」「個別の訓練はありますか」と確認を。
認知症でも、通えますか?
通えます。ただし、認知症の受け入れに慣れた施設を選んでください。大人数でにぎやかすぎる場所は、混乱を招くことがあります。少人数の「認知症対応型」が合う方もいます。ケアマネに相談を。

まとめ|「通えて・入れて・行きたい」が全て

この記事の要点
  • リハビリ目的なら「デイケア」。デイサービスとは別物
  • 最優先の3つ|①送迎エリア ②入浴(個浴の有無)③本人が行きたいか
  • 次に定員・顔ぶれ・食事・リハ・医療・認知症対応・料金を確認
  • 見学ではプログラムより「職員の言葉づかいと利用者の表情」
  • 家族だけで決めない。必ず本人を連れて体験する
  • 2〜3か所を比較。合わなければ変えていい

デイサービス選びで、いちばん大切なこと。それは、チェック項目の数ではありません。

本人が「行ってもいいかな」と思えるかどうか。ただ、それだけです。

週に何度か、家の外に居場所ができる。役割ができ、話し相手ができる。そして家族が、その時間、息をつける。

そのための場所を、本人と一緒に、探してあげてください。

リハウルフ
「通えて、入れて、本人が行きたい」。この3つがそろえば、そのデイは正解です。

あわせて読みたい

参考にした情報(公的機関)

※本記事の制度に関する内容は、2026年7月時点の情報にもとづいています。事業所の提供内容・料金は地域や事業所により異なります。詳細は担当ケアマネジャー、または各事業所にご確認ください。

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この記事を書いた人

リハウルフのアバター リハウルフ 理学療法士/ケアマネ

理学療法士(2010年取得・16年目)。通所リハビリ、訪問看護ステーション、訪問リハビリ、介護医療院、回復期リハビリ病棟で勤務。うち12年が在宅の現場で、訪問したお宅は1,000件を超えます。『リハコネ式!訪問リハのためのルールブック』監著・編集。2026年に介護支援専門員(ケアマネジャー)の資格を取得しました。

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