ケアマネ変更の手順|「合わない」と感じた時の対処法と伝え方

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「今のケアマネと相性が合わない」「対応が遅くて困っている」「もっと提案力のあるケアマネに変えたい」──ケアマネ変更で悩むご家族は本当に多いです。私自身がケアマネとして、 「変更の相談」を受けたり、変更されて引き継ぎを受けたりする立場 で、両側を見てきました。

実は、 ケアマネは変更可能 です。法律で 「利用者の権利」 として認められています。にもかかわらず「気まずいから言い出せない」と我慢して、 質の低い介護を続けてしまうご家族 が本当に多いのが現実。これは本人にも家族にも損です。

この記事では、現役ケアマネとして「ケアマネ変更の手順と伝え方」を、 円満に変更するコツ とともに完全解説します。

目次

まず大前提|ケアマネ変更は利用者の権利

ケアマネ変更について、 法的な事実 を最初に確認しておきます。

利用者には 「ケアマネを自由に選ぶ権利」 があります。介護保険法で明確に保障された権利で、 理由を問わず、いつでも、何度でも変更可能 です。「変えにくい」「気まずい」と感じるのは心理的な問題で、法的には全く問題ありません。

ケアマネ変更による 利用者へのペナルティはゼロ 。介護サービスが止まることもなければ、要介護認定が変わることもありません。安心して変更を検討してください。

ケアマネ変更を検討すべき7つのサイン

「自分は神経質すぎるかも…」と感じる方も、以下のサインがあれば変更を真剣に検討すべきです。

サイン1|連絡の対応が遅い

電話が繋がらない、折り返しが翌日以降、 緊急時の対応が遅い などは深刻なサイン。介護は急変が多いので、 連絡の取りやすさ は最重要。

サイン2|提案力がない

家族の希望を聞くだけで、 新しい提案がない ケアマネ。「こんなサービスはどうですか?」と提案してこないなら、ケアマネとしての価値は半分です。

サイン3|サービス事業者を勧めるばかり

特定の事業所ばかり勧めてくる、 キックバック目的 に見えるケアマネは要注意。利用者本位ではなく、 事業所優先の姿勢 が透けて見えます。

サイン4|本人・家族の意向を聞かない

ケアマネが一方的にケアプランを決めてしまう、 家族の希望を反映しない タイプ。これでは納得のいく介護になりません。

サイン5|認知症・特定疾患への知識不足

親の状態に合った専門知識がない。「私は専門外なので…」と逃げるケアマネは、 専門性の高い案件には不向き

サイン6|性格・価値観が合わない

会話が成立しない、態度が冷たい、上から目線、など 人として合わない 場合。長期的な関係なので、相性は本当に大事です。

サイン7|事業所の営業時間外に対応してくれない

「平日9〜17時しか対応しません」というケアマネ。介護は 24時間365日 なので、緊急時に対応してくれないと困ります。

ケアマネ変更のタイミング

「いつ変更すればいいか」のタイミングも重要です。

変更しやすいタイミング

  • 要介護認定の更新時 (ケアプラン全体を見直す時期)
  • 大きな状態変化の時 (入院・退院・状態悪化)
  • 家族構成の変化時 (引っ越し・同居開始など)
  • 年度初め (4月・10月)

これらのタイミングなら、 「環境変化を機に変更したい」 という自然な理由で伝えられます。

いつでも変更OK

ただし、上記タイミング以外でも いつでも変更可能 。「合わないから今すぐ変えたい」も全く問題ありません。タイミングを待ちすぎないことも大事です。

ケアマネ変更の手順|5ステップ

ケアマネ変更の具体的な手順を5ステップで解説します。

ステップ1|新しいケアマネ事業所を探す

まず 新しいケアマネ事業所 を見つけます。 「次のケアマネが決まっていない状態で今のケアマネに辞めると言う」のはNG 。介護サービスが止まるリスクがあるので、必ず 次のケアマネを確保してから 動きます。

新しいケアマネを探す方法:

  • 地域包括支援センター に相談(無料)
  • 市区町村の介護保険課 に問い合わせ
  • 知人・友人 からの紹介
  • ネット検索 (口コミサイト等)

「ケアマネの選び方」記事も参考にしてください。

ステップ2|新しいケアマネと面談

候補のケアマネと 事前面談 します。 「今のケアマネを変更しようと考えている」 と正直に伝えればOK。気まずいことではありません。

面談で確認すべきポイント:

  • 経験年数・専門分野
  • 対応可能な時間帯(24時間対応か)
  • 緊急時の対応フロー
  • 価値観・コミュニケーションスタイル
  • 担当人数(多すぎると対応が雑になる可能性)

複数のケアマネと面談して、 本当に合う人 を選びましょう。

ステップ3|地域包括支援センターに変更を相談

新しいケアマネが決まったら、 地域包括支援センターに変更を相談 します。地域包括センターは中立的な立場で、変更手続きをサポートしてくれます。

「ケアマネを変更したい」と伝えるだけでOK。変更に伴う 手続き・引き継ぎ をスムーズに進めるアドバイスをくれます。

ステップ4|現ケアマネに変更の意向を伝える

最も気が重いステップですが、これが必須です。 正直に、丁寧に伝える のが基本。

伝え方の例:

「いつもお世話になっております。実は、家庭の事情でケアマネさんを変更させていただきたく思っています。これまで本当にありがとうございました。」

「家庭の事情」という言葉は便利。詳細を聞かれても 「個人的な理由で…」 で押し通せます。 不満を直接ぶつける必要はありません 。円満に終わらせるのがコツです。

電話・対面・書面どれで伝える?

  • 対面 :最も丁寧、誤解されにくい
  • 電話 :手軽、感情のニュアンスが伝わる
  • 書面(メール) :感情的にならず、記録に残る

おすすめは 電話+書面(後追いメール) 。電話で伝えた後、メールで「先ほどお話しした件、変更をお願いします」と書面化することで、後のトラブルを防げます。

ステップ5|引き継ぎとケアプラン継続

変更日を決めて、 引き継ぎ を行います。

新ケアマネへの引き継ぎ事項:

  • ケアプラン書面
  • アセスメント結果
  • サービス事業者の連絡先
  • 親の状態・特徴
  • 家族の希望

引き継ぎは 新旧ケアマネ間で直接行う のが一般的。家族が同席することもあります。引き継ぎが終われば、 介護サービスは継続したまま ケアマネだけが変わります。

円満変更のための5つのコツ

「気まずい」を最小化する円満変更のコツを紹介します。

コツ1|「合わない」と直接言わない

「お忙しい中本当にお世話になりました」「家庭の事情で変更させていただきます」など、 角の立たない表現 で。「合わなかった」「対応が悪かった」など直接的な批判は避けます。

コツ2|感謝を伝える

これまでの対応に対する 感謝の言葉 を必ず添えます。「ありがとうございました」「お世話になりました」だけでも、関係が穏やかに終わります。

コツ3|詳細を聞かれても説明しすぎない

「なぜ変更するんですか?」と聞かれても、 詳細を説明する必要はありません 。「個人的な事情で…」「家族の意向で…」で十分です。

コツ4|引き継ぎに協力する

変更後の引き継ぎには 協力的に 。情報共有がスムーズだと、新ケアマネとも良いスタートが切れます。

コツ5|サービス事業者は維持する

ケアマネ変更しても、ヘルパー・デイサービス・福祉用具事業者などは 継続できます 。事業者まで変える必要はないので、本人の生活が安定したまま変更可能です。

ケアマネ変更後の手続き

変更後にすべき手続きを整理します。

1. 市区町村への届出

ケアマネ変更は 市区町村への届出が必要 ですが、 新ケアマネが代行 してくれるので家族の手続きはほぼ不要。

2. ケアプランの見直し

新ケアマネが ケアプランを見直し ます。「前のケアマネと違うサービスを使ってみる」など、新しい視点での提案が期待できます。

3. 家族の希望を再度伝える

変更を機に、 家族の希望を改めて整理 して伝えます。「もっとこうしたかった」「これも頼みたかった」を新ケアマネに共有してください。

ケアマネ変更でよくある失敗

失敗1|次のケアマネを決めずに辞める

新しいケアマネが決まらないまま今のケアマネを辞めると、 介護サービスが止まる リスクがあります。必ず 次のケアマネを確保してから 動きましょう。

失敗2|感情的に変更を伝える

「対応が悪い!」と感情的にぶつけると、 引き継ぎがスムーズに進まない ことも。冷静に、円満に。

失敗3|変更を先延ばしにする

「気まずいから後で…」と先延ばしすると、 質の低い介護が続く 期間が長くなり、本人と家族に損です。 「合わない」と感じたら早めに行動 が鉄則。

失敗4|頻繁に変更する

3ヶ月以内に何度も変更すると、 新ケアマネとの関係構築 が進みません。最低でも 3〜6ヶ月 は新ケアマネと関係を作ってから判断を。

ケアマネ変更後|新ケアマネとの良い関係作り

新しいケアマネとは、 長期的な信頼関係 を築くことが大事です。

コミュニケーションを密に

連絡頻度を最初は多めに。 「気になることはすぐ相談」 のスタンスで、関係を深めていきます。

家族の希望を明確に

「家族のレスパイト時間が欲しい」「本人にリハビリを増やしたい」など、 具体的な希望 を伝えます。ケアマネは家族の希望をベースにプランを作ります。

定期的に振り返り

3ヶ月に1回程度、 「現状のケアプランで良いか」 を振り返り。状況の変化に合わせて柔軟に変更します。

「ケアマネがいない」場合の選択肢

引っ越しや事業所閉鎖でケアマネがいなくなる場合の対応。

地域包括支援センターに相談

すぐに地域包括センターに連絡。 新しいケアマネを紹介 してもらえます。緊急時はサービスが止まらないように、地域包括センターが暫定対応してくれます。

介護保険課に相談

市区町村の介護保険課でも対応可能。地域のケアマネ事業所一覧をもらえます。

まとめ|「合わない」を我慢しないで

ケアマネは 介護を支える最重要パートナー 。「合わない」と感じたら、迷わず変更を検討してください。

🍀 ケアマネ変更5原則 ① 変更は利用者の権利、いつでもOK ② 必ず新しいケアマネを確保してから動く ③ 「家庭の事情で」と角の立たない伝え方 ④ 引き継ぎは協力的に ⑤ サービス事業者は継続できる

我慢して質の低い介護を続けるより、 積極的に良いケアマネを探す ほうが、本人と家族のためです。

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この記事を書いた人

佐藤 あゆみのアバター 佐藤 あゆみ 理学療法士/ケアマネ

現役ケアマネジャー・理学療法士。回復期リハビリ・訪問看護・訪問リハビリ・通所リハビリ・介護医療院・介護老人保健施設で15年以上勤務後、介護支援専門員(ケアマネ)の資格を取得。「リハビリのプロ × 介護のプロ」のダブル資格で、ご家族に寄り添う介護情報を発信中。

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